お寺のトイレを東司(とうす)と呼ぶのは禅宗だけで、他の宗派では使わないようだが、単なるトイレについての考察ではなく、あくまで「お寺のトイレ」に特化する意味で、「東司」という用語を使わせて頂くことにした。
静岡の曹洞宗・可睡斎のトイレ。昭和12年に建てられたものではあるが、伝統的な味わいも残し、なおかつ広大なことで有名な東司。
・テーラワーダ仏教における、用を足す時の戒律には、立ったまま用を足してはならないとある。
インドでは野外で男性が用を足す場合、大小に関わらず、今でもしゃがんでいるので、本来のインドの用便作法が、仏教に取り入れられたのかと思う。
・中国由来の日本の天台宗や禅宗におけるトイレに入る際の作法は、天台と禅で少し作法が違うが、どちらも指を弾く「弾指(たんじ)」を行う点は共通している。
・日本の、お寺ではない一般施設のトイレで見た注意書き。
「スタッフも利用させて頂きます」
「きれいにご使用頂き、有難うございます」(まだきれいに使用したかどうか分からない段階で、過去形にされると、きれいに使用せねばならない気になる)
「万一、汚してしまった場合はスタッフにお申し付けください」(暗黙の脅しかと)
「これ以上汚すと使用できなくなります」(余りお上品でない町のお手洗いで見た貼り紙)
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から